ごあいさつ 


会長 伊東 祐


 皆様には、平素より私ども「益田信用組合(ますしん)」に格別のお引き立てを賜り、厚くお礼申し上げます。
 このたびは”ますしん”のホームページをご覧いただき誠に有難うございます。当ホームページにより”ますしん”の金融サービスを深くご理解いただき、一層広くご利用頂ければ幸いです。
 さて、国内においてはコロナ後の経済活動の正常化やインバウンド需要の回復を反映して緩やかな回復基調にあり、日経平均株価も令和6年2月22日に34年ぶりに史上最高値を更新しました。地域経済を見ましても、主産業である観光業において観光客の増加がみられ、建設業その他の産業においても堅実な経営状況です。しかしながら、人口減少、資源価格の高騰、人材不足に伴う人件費の上昇等もあり多くの業種で収益力の低下がみられ、地域の企業を取り巻く状況は依然厳しいものとなっています。
 このような情勢下、当組合においては各種制度と外部機関を活用しての補助金事業支援、新規事業支援、事業再構築等に取り組むと共に、行政が積極的に推進するDX事業である「Jコイン」を活用した金融サービスの利便性向上に積極的に関与した結果、令和5年度当組合の業績は、預金が末残701億円(前期比5億円減少)、期中平残727億円(前期比41億円増加)、貸出金は末残319億円(前期比6億円減少)、期中平残324億円(前期比12億円増加)となりました。預金・貸出金共に地方公共団体の影響から末残においては減少したものの、個人・法人共に確実に増加しており期中平残は大幅に増加いたしました。
 また、収益面については、事業性融資と個人ローンの積極的推進により収益向上に努めると共に経営効率化と経費節約に取り組んだ結果、業務純益173百万円、当期純利益143百万円となりました。これによって自己資本比率は12.13%となり、国内基準適用金融機関の健全性の目安である4%を大きく上回っております。また、不良債権比率は、地域経済の活性化と伴走型支援に積極的に取り組んだ結果、再生法開示債権ベースで2.75%となり低位となっています。
 令和6年度の景気動向を眺めますと、令和6年3月に日銀の政策決定会合でマイナス金利の解除が公表され、「金利のある世界」が現実化し長期金利は今後緩やかな上昇が予想されています。原材料価格の上昇や人手不足の深刻化に加え、ウクライナ問題、米中問題、中東紛争等の地政学リスクの継続は依然予断を許さない状況ですが、国内においては賃上げの継続が謳われており国内経済においては今期も緩やかな経済回復が見込まれます。
 組合は地域経済への支援、地域経済の活性化、地域社会の健全な発展、組合員の皆様をはじめ地域の皆様の利便性の向上を目指し、確固たる経営基盤を構築し、安定した収益基盤を確立していくよう努力して参ります。
 今後とも、一層のご支援ご協力をお願い申し上げます。

令和6年6月

代表理事 会 長 伊東 祐