会長 伊東 祐

皆様には、平素より私ども「益田信用組合(ますしん)」に格別のお引き立てを賜り、厚くお礼申し上げます。
このたびは”ますしん”のホームページをご覧いただき誠に有難うございます。当ホームページにより”ますしん”の金融サービスを深くご理解いただき、一層広くご利用頂ければ幸いです。
さて、国内経済は2年にわたる「新型コロナウイルス感染症」の拡大に伴う悪化局面からは持ち直しつつあり、国内各地で経済活動が再開しています。地域経済を見るに製造業で持ち直しの動きが続く一方、サービス業を中心に厳しさが残るなどばらつきがみられました。また、海外環境を要因とする資源価格の高騰などを受け仕入れ価格の上昇が継続しており、中小企業の収益を圧迫することが懸念されますが、当地の主産業である観光業においては、4月より再開された「県民割」や今後再開が見込まれる「Go To キャンペーン」により宿泊客の大幅な増加が期待されます。
さらに、下呂市においては高齢者優先のワクチン接種も順調に進んでおり、接種率の上昇と共に経済活動の活性化が期待されます。
このような情勢下、令和3年度当組合の業績は、預金量が653億円となり前期比18億円(2.86%)増加、貸出金は305億円となり前期比11億円(4.01%)の増加となりました。預金については、コロナ感染症からの経済回復途上であり、法人預金は若干減少傾向にあるものの個人預金は安定的に増加しています。また、貸出金についてもコロナ関連継続融資の取扱いと個人融資の拡大により増加しました。
一方、収益面については、コロナ関連融資及び個人ローン等の積極的推進による収益向上策と経営合理化に取組むと共に経費節約を図ったことにより、業務純益187百万円、当期純利益116百万円となりました。これによって自己資本比率は10.02%となり、国内基準適用金融機関の健全性の目安である4%を大きく上回っております。また、不良債権比率は、不良債権の処理等により再生法開示債権ベースで1.31%となり前期比△1.16%の改善を図ることが出来ました。
令和4年度は、未だ「新型コロナウイルス感染症拡大」の影響は終息しておらず厳しい情勢下にありますが、当組合は「地域土着型金融機関」として地域経済への支援、地域経済の活性化、地域社会の健全な発展、組合員の皆様をはじめ地域住民の経済的地位の向上を目指し、確固たる経営基盤を構築し、安定した収益基盤を確立していくよう努力して参ります。
今後とも、一層のご支援ご協力をお願い申し上げます。
令和4年6月
代表理事 会 長 伊東 祐